【書評】新潟大学教育学部付属新潟中学編著『附属新潟中式「3つの重点」生かした確かな学びを促す授業

【書評】新潟大学教育学部付属新潟中学編著『附属新潟中式「3つの重点」生かした確かな学びを促す授業

日本教育新聞 平成30年2月19日 第18面より

 

最適解探る中で教科の本質へniigata

平成33年度から全面実施する中学校の新学習指導要領。「主体的・対話的で深い学び」によって、これからの時代に必要な資質・能力の育成を目指す。各学校では、これまでの授業をどう見直し、どう具現化するかが喫緊の課題。その答えの一つとして、同中がこれまでの取り組みをまとめ、「教育関係者必携の指南書」として世に問うた意欲作が本書である。

「確かな学びを促す3つの重点」に「意味ある文脈での課題設定」「対話を促す工夫」「学びの再構成を促す工夫」を置き、授業づくりの構成要素として示す。第2章の「実践集」は各教科・領域で1例1ページ、40例を掲載しながら、授業の流れの中での「3つの重点」のポイントが図解され、分かりやすい。第3章「実践編」に一つの単元、題材での「3つの重点」の扱い方が示され、公開授業の紙面化といった密な内容で参考になる。特別活動や技能教科も含め14事例を載せた。

「『見方・考え方』を手がかりに、型ではなく、生徒の学びの姿において教科の本質を追及する実践」であり、「3つの重点」で構成する授業が「最適解を自分たちでともに創る課程で本質的なプロセスを経験する『知識構築学習』がデザインされている」という研究者による巻頭言での同中実践への評価は、新学習指導要領の趣旨を実践する授業づくりを考える際の課題の在りかを示したものともいえ、第1章「理論編」ともども熟読したい。

附属新潟中式「3つの重点」を生かした確かな学びを促す授業

【東信堂 本体価格2,000円】

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