【書評】李霞編著『グローバル人材育成と国際バカロレア』

全私学新聞 平成30年5月3・13合併号 第4面より

国際バカロレア各国の取り組み

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国際バカロレアの導入がアジア諸国で進んでいるが、本書では教育理念・目標、カリキュラムの構成、評価システム、グローバル人材棟を紹介したうえで、日本、中国、韓国、ベトナム、インド、カタールにおけるIB導入の実態を報告している。

本書ではグローバル人材を「多様な文化に対する寛容な態度や国際的な視野をもち、幅広い教養を有し、思考力・判断力・創造力・問題解決力など主体的な態度と能力を兼ね備えたリーダーシップのとれる人材」と定義している。日本については、目標の200校とかけ離れていること、大学入学試験の評価対象としている大学は2015年時点で16校に過ぎないことを指摘している。

「国家を超えて国際的に通用するパスポートのような資格試験であるという点」「センター試験のようなマークシート試験でも、穴埋め式・知能テスト型の試験でもなく、少数の受験科目(advancedのIB科目を目指す)を選択して、長時間の論述試験が課せられる非暗記型の試験」「IBは単なる試験だけのものではなく、(ディプロマ・プログラムの場合)後期中等教育をカバーする2年間の教育プログラムであり、資格でもある」——李氏は国際バカロレアの最大の特徴を挙げる。李氏は市が短期大学幼児教育保育学科講師。専門は比較教育学(教育政策、カリキュラム、教授法)。

グローバル人材育成と国際バカロレア

【東信堂 本体価格2,900円】

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