2007年刊行図書

●国際法、国際政治・国際関係

ベーシック条約集2007 ☆松井芳郎編集代表

自衛権の現代的展開 ☆村瀬信也編

東京裁判 戦争責任 戦後責任 ☆大沼保昭著

国際経済法 新版 ☆小室程夫著

医師・看護師の有事行動マニュアル――医療関係者の役割と権利義務 ☆井上忠男著

紛争現場からの平和構築――国際刑事司法の役割と課題 ☆城山英明・石田勇治・遠藤乾編

●政治

政治の品位――日本政治の新しい夜明けはいつ来るか ☆内田満著

公共政策の分析視角 ☆大木啓介編、丸尾直美、上條末夫、安章浩、荘発盛、堀之内敬著

ルソーの政治思想 ☆根本俊雄著

ネブラスカ州における一院制議会 ☆藤本一美著

●社会学

社会政策研究7 特集 市民活動・NPOと社会政策 ☆『社会政策研究』編集委員会編

労働社会学研究 8 (2007年) ☆日本労働社会学会編

ボランティア活動の論理――ボランタリズムとサブシステンス 改訂版 ☆西山志保著

福祉社会学研究 4 ☆福祉社会学研究編集委員会編

コミュニティ政策 5 ☆コミュニティ政策学会編

認知症家族介護を生きる――新しい認知症ケア時代の臨床社会学 ☆井口高志著

改革進むオーストラリアの高齢者ケア ☆城山英明編

科学技術ガバナンス――未来を拓く人文・社会科学 ☆城山英明編

貨幣の社会学――経済社会学への招待 ☆森元孝著

高齢社会を生きる――老いる人/看取るシステム ☆清水哲郎編

ボトムアップな人間関係――心理・教育・福祉・環境・社会の12の現場から ☆サトウタツヤ編

公共政策の社会学――社会的現実との格闘 ☆武川正吾・三重野卓編

社会学のアリーナへ――21世紀社会を読み解く ☆友枝敏雄・厚東洋輔編

公害被害放置の社会学――イタイイタイ病・カドミウム問題の歴史と現在 ☆飯島伸子・渡辺伸一・藤川 賢 著
 

●芸術

芸術/批評(3号)特集 モダニズムとその周辺 ☆藤枝晃雄責任編集

バロックの魅力 ☆小穴晶子編、河村錠一郎、福島勝則、中村隆夫、諸川春樹著

新版 ジャクソン・ポロック ☆藤枝晃雄著

インド、チョーラ朝の美術(世界美術双書12) ☆袋井由布子著

 

●哲学・宗教

もの・言葉・思考――形而上学と論理(横浜市立大学叢書)  ☆三上真司著

〈現われ〉とその秩序――メーヌ・ド・ビラン研究 ☆村松正隆著

環境――設計の思想 ☆松永澄夫編

サンヴァラ系密教の諸相――行者・聖地・身体・時間・死生 ☆杉木恒彦著

省みることの哲学――ジャン・ナベール研究 ☆越門勝彦著

医療倫理と合意形成――治療・ケアの現場での意思決定 ☆吉武久美子著>

●教育

地球時代を生きる感性――EU知識人による日本への示唆 ☆アンドレアス・チェザーナ著、沼田裕之訳者代表

もうひとつの教養教育――職員による教育プログラムの開発 ☆近森節子編著

比較教育学研究34 課題研究報告 教育における公私協働 ☆日本比較教育学会編

大学授業入門 ☆宇佐美寛著

市民性教育の研究――日本とタイの比較 ☆平田利文編著

保健・医療・福祉の研究・教育・実践 ☆山手茂、園田恭一、米林喜男編

オフィシャル・ノレッジ批判――保守復権の時代における民主主義教育 ☆マイケル・W.アップル著、野崎与志子、井口博充、小暮修三、池田寛訳

自己形成者の群像――新しい知性の創造のために ☆宮坂広作著

大学のイノベーション――経営学と企業改革から学んだこと ☆坂本和一著

中国大学入試研究――変貌する国家の人材選抜 ☆大塚豊著

比較教育学研究 35 特集 教育と言語 ☆日本比較教育学会編

比較教育学――越境のレッスン ☆馬越徹著

世界のシティズンシップ教育――グローバル時代の国民/市民形成 ☆嶺井明子編著

30年後を展望する中規模大学――マネジメント・学習支援・連携 ☆市川太一著

改めて「大学制度とは何か」を問う ☆舘昭著

フェルディナン・ビュイッソンの教育思想――第三共和制初期教育改革史研究の一環として ☆尾上雅信著

学校発カリキュラム――日本版「エッセンシャル・クエスション」の構築 ☆小田勝己編著

リフレクション ☆臨床教育人間学会著

タイにおける教育発展――国民統合・文化・国際教育 ☆村田翼夫著

アメリカの教育支援ネットワーク――ベトナム系ニューカマーと学校・NPO・ボランティア ☆野津隆志著

政策立案の「技法」――職員による大学行政政策論集 ☆伊藤昇編著

理工系学生のための日本語表現法――大学における初年次教育 ☆森下稔・鴨川明子編

教員養成学の誕生――弘前大学教育学部の挑戦 ☆遠藤孝夫・福島裕敏編著

早稲田政治学研究――もう一つの日本政治学史 ☆内田満著

大学改革 その先を読む――立教大学「大学教育開発・支援センター」連続セミナー講演記録 ☆寺崎昌男著

プラットフォーム環境教育☆石川聡子編著

清水義弘、その仕事 ☆清水義弘先生追悼集刊行委員会 編

進路形成に対する「在り方生き方指導」の功罪――高校進路指導の社会学 ☆望月由起 著

ヨーロッパの学校における市民的社会性教育の発展――フランス・ドイツ・イギリス ☆武藤孝典・新井浅浩 編著

教育と人権――人権教育の思想的地平 ☆ヴィンフリート・ベーム編 岡野治子/乙訓稔監訳

「学校協議会」の教育効果に関する研究――「開かれた学校づくり」のエスノグラフィー ☆平田 淳 著

バングラデシュ農村の初等教育制度受容 ☆日下部達哉 著

日本居住福祉学会 居住福祉ブックレット

第2期
11 住むことは生きること――鳥取県西部地震と住宅再建支援 ☆片山善博著 (2006年)

12 最下流ホームレス村から日本を見れば  ☆ありむら潜絵・文

13 世界の借家人運動――あなたは住まいのセーフティネットを信じられますか? ☆高島一夫著

 


 

■地球時代を生きる感性――EU知識人による日本への示唆

 
アンドレアス・チェザーナ著、沼田裕之訳者代表

2007.1.20刊 239頁 四六判 2,400円(本体) ISBN978-4-88713-707-3

文化性、歩み出す新たな思想への道
 超時間的に妥当する真なるものの確保−哲学の使命として2000年を越え不動だったこの西欧的伝統に、今や決別の時が来た。地球規模化の過程が露わにした思想の歴史的文化的拘束性!様々な文化の出合いのなか、我々は否応なしに間文化的思考と哲学を模索し探究し生き続けなければならない。ブルクハルトの衣鉢を継ぐ歴史・文化哲学者が、現代の世界と文化の最重要課題を論じた6つの来日講演にみる、日本に寄せる深い眼差し。

内容:第1章 「地球規模化」時代の哲学;第2章 間文化的哲学――文化的偏見からの思考の自己解放のために;第3章 新しい世界秩序におけるヨーロッパ;第4章 知識社会における陶冶・教養(Bildung)の目的;第5章 我々は新しい人間の概念を必要としているか;第6章 ブルクハルトの目で見る歴史と文化

 


 

■芸術/批評(3号)
特集 モダニズムとその周辺

 藤枝晃雄責任編集

2007.1.25刊 111頁 A5判 1,600円(本体) ISBN978-4-88713-732-5

内容:一九四八年から一九五〇年のポロック;建築のカノン;"シーニュ"から解くマチス――記号学的解釈の問題点;批評家としての芸術家――岡本太郎再見;「死馬を鞭打つことながら(Flogging a Dead Horse済んだことを蒸し返して)」――アラン・カプロウ追悼にかえて;書評 上田高弘著『モダニストの物言い』を読む

 


 

■もの・言葉・思考――形而上学と論理(横浜市立大学叢書)

 三上真司著

2007.1.25 203頁 四六判 1,500円(本体) ISBN978-4-88713-724-0

開かれた大学は市民と共に!
 「もの」とは何か、「存在」とは何か、「同一性」とは何か――ラッセル、C.J.E.ウィリアムズ、カスタニェーダ等、記号論理学における新たな営為を通じ、哲学の基底的問題群に鋭く迫る。

内容:1 ものとは何か?(狭義の「もの」と広義の「もの」;「実体論」vs「束理論」:元来のヴァージョン;「実体論」vs「束理論」:今日的ヴァージョン;思考の空間と「もの」の名前);2 存在とは何か?(非存在のパラドクス;名前から存在へ;第一階述語vs第二階述語);3 同一性とは何か?(同一性のパラドクス;同一性と内包性);4 私が思考するとき、何が生じているのか?(私は考える;「私は…」)

 


 

■もうひとつの教養教育――職員による教育プログラムの開発

 近森節子編著

2007.1.30刊 257頁 A5判 2,300円(本体) ISBN978-4-88713-722-6

 転換教育・キャリア教育はじめ、大学職員の学生に注ぐ眼差しに培われたもうひとつの共通・総合教育実践。

内容:第1章 ハイブリッド型教養教育をめざした「立命館プログラム」の創設;第2章 高校生から大学生への転換を支援する「転換教育」プログラムの開発;第3章 キャリア教育科目にみる教職協働と産学連携――1回生向け「キャリア探偵団」の開発過程を事例として;第4章 教養教育課程における「キャリア形成科目」の位置づけとその効果に関する研究;第5章 課外活動の教育的役割の検証――正課プログラム化にかかわる研究;第6章 体育会所属学生のクラブ活動と学業に関する実態調査――新たな教育プログラムの開発に向けて;第7章 アメリカン・フットボール部に見るコーチング理論の到達点と職員が担う教育プログラムの開発;第8章 図書館における教育プログラムの開発とその提供に向けた政策;第9章 立明館大学生の食の現状と課題

 


 

■比較教育学研究34 課題研究報告 教育における公私協働

日本比較教育学会編

2007.1.30刊 195頁 A5判 1,700円(本体) ISBN978-4-88713-733-2;ISSN0916-6785

内容:論文(転換期の歴史教育と「よりよい社会」の希求――旧東独教育学者のライフヒストリーから;ドイツの音楽科教育における能力形成に関する研究――教育的基盤としての「能力」(Kompetenz)に焦点をあてて;1980年代ニュージーランドにおける教育行政制度の再編――教育委員会制度の廃止に着目して ほか);大会報告(教育における公私協働;各国の大学における比較教育学の授業の在り方について;諸外国における教育と職業――各国におけるニート対策);書評;文献紹介

 


 

■大学授業入門

 宇佐美寛著

2007.2.20刊 186頁 四六判 1,600円(本体) ISBN978-4-88713-729-5

発展する宇佐美授業理論
 講義をやめよう。全ての瞬間で学生の学習活動を要求する授業にしよう。そうすれば、私語は全く生じない。そのような授業をどう計画するか。教材研究をどう行うか。どんな指示・発問をすればいいか。著者自身の授業の事実をもとに具体的に示す。

内容:第1章 授業思想;第2章 講義をやめよう;第3章 授業内容とは疑問文の集積である;第4章 概念をその"表れ"で把握させよ;第5章 授業が規律を要求する;第6章 授業計画の諸要件――作文指導を例として;第7章 読書;第8章 指示・発問

 


 

■市民性教育の研究――日本とタイの比較

 平田利文編著

2007.2.28刊 304頁 A5判 4,200円(本体) ISBN978-4-88713-737-0

アジア圏の市民性教育に関する初の比較研究
 偏狭なナショナリズムを脱皮した、21世紀を担う地球市民をいかに育成するか。従来の欧米志向の研究を超え、目下教育の大改革を進めつつあるタイ国の研究者と日本のタイ教育研究者を結集した、初のアジア圏市民性教育共同研究。国民教育も視野に、日タイ両国の市民性教育の原理、現状、課題等の全てを、意識調査の分析も交え比較・考察し、両国に対し提言を行うと共に、今後の学習単元モデルを提示した、関係者必読の労作。

内容:第1部 市民性教育とは――市民性教育の概念と市民性教育に関する諸政策(市民性教育とは;西洋諸国における市民性教育の動向――市民性教育研究の枠組み ほか);第2部 市民性教育カリキュラムと教員養成に求められる新しい市民性の育成(タイの基礎教育カリキュラムにおける市民性育成の原理と方法;日本の初等・中等教育カリキュラムにおける市民性教育 ほか);第3部 市民性教育に関する質問紙調査(日本とタイにおける市民性に関する意識調査結果の比較分析);第4部 市民性教育に関する提言と学習単元モデル(タイから見た市民性教育;日本人研究者による日本・タイの市民性教育への提言 ほか);巻末資料 小、中、高等学校における市民性教育の学習単元モデル

 


 

■政治の品位――日本政治の新しい夜明けはいつ来るか

 内田満著

2007.3.15刊 239頁 四六判 2,000円(本体) ISBN978-4-88713-731-8

危機に立つ日本の民主政治をどう救うか
 選挙を蝕む棄権者の続出と付和雷同に流れる世論。このままでは日本の民主政治は死ぬ。今不可欠なのは、社会の変化に対応した選挙制度の改革と、あまりにも貧しい今日の政治家の言葉の刷新だ。国民の心に響く言葉の力の源泉として、政治家の教養と知性の涵養を力説する、図らずも著者の遺言となった警世の書。

内容:1 民主政治の原点に立ち返る(デモクラシーの祭りとしての選挙:昔と今――日本の選挙の一一五年を考える;選挙制度の運用とデモクラシー;名句に学ぶ政治学);2 政治家よ、言葉を響かせよ(政治家の言葉を考える;党首たちよ「宰相の言葉」で語れ;「新しい夜明け」実感させる政党に ほか);3 社会に先立つ一歩なるべし(早稲田と政治――五人の先達の志と足跡;社会に先立つ一歩なるべし――高田早苗・早稲田への夢と志;議会研究の現状と展望)

 


 

■〈現われ〉とその秩序――メーヌ・ド・ビラン研究

 村松正隆著

2007.3.30刊 261頁 A5判 3,800円(本体) ISBN978-4-88713-748-6

「通常の世界」へ降りていく哲学――ビラニスムの精細な読み解き
 日常の世界で私たちが用いる能力、すなわち感覚から意志的運動までにわたる諸能力の駆使により、私たちは、自らの内部・外部に様々な〈現われ〉の出現を経験する。それら"現われ"相互の連関を探り、秩序づけるビランの営為は、その独自の身体論と相まって、優れて今日的であることを説き明かした気鋭の労作。

内容:第1部 ビラニスム以前(諸学の統一という理念;習慣論における〈現われ〉の分節;トラシとの「戦い」);第2部 ビラニスムの基本的諸概念とその連関(諸事実の分類と根源的事実;努力の二つの様態と固有身体の経験;反省的諸観念);第3部 ビラニスムにおける認識の諸体系(触発的体系――自我と生命の交錯;感覚的体系――"私"の目覚め;知覚的体系の記述――日常的世界の構築 ほか)

 


 

■社会政策研究7 
特集 市民活動・NPOと社会政策

 『社会政策研究』編集委員会編

2007.3.30刊 251頁 A5判 2,381円(本体) ISBN978-4-88713-747-9;ISSN1346-0552

内容:市民活動・NPOの位置づけをめぐる現代的文脈;社会政策とNPO;高齢者世代の社会保障;NPO研究における社会的企業アプローチの可能性と課題;ボランタリー・セクターの再編成過程と「社会的企業」;ガバナンスを導く協働(パートナーシップ)の可能性;自由論文;書評 武川正吾・金淵明編著『韓国の福祉国家・日本の福祉国家』、武川正吾・イヘギョン編著『福祉レジームの日韓比較』;書評 辻村みよ子・稲葉馨編著『日本の男女共同参画政策――国と地方公共団体の現状と課題』;書評 山口二郎・坪郷實・宮本太郎編著『ポスト福祉国家とソーシャル・ガヴァナンス』;書評 OECD編著、阿萬哲也訳『世界の医療制度改革・質の良い効率的な医療システムに向けて』

 


 

■環境――設計の思想

松永澄夫編

2007.3.31刊 285頁 四六判 2,300円(本体) ISBN978-4-88713-742-4

内容:第1章 環境に対する要求と設計の主体;第2章 共同性の創設と環境問題;第3章 北方四島をどう保全するか――世界自然遺産の拡張という選択肢;第4章 自然をめぐる合意の設計;第5章 生態系管理の設計;第6章 「自然の設計」の思想――生物多様性を保全するしくみを「設計」するために;第7章 「脱温暖化」と「脱近代化」――まちやむらのこころと技術をつくり直す

 


 

■公共政策の分析視角

 
大木啓介編、丸尾直美、上條末夫、安章浩、荘発盛、堀之内敬著

2007.3.31刊 189頁 A5判 3,400円(本体) ISBN978-4-88713-746-2

現下の焦点的課題群への多角的切り込み
 「政策決定に関する研究」かつ「政策決定のための研究」であるという学問的多様性――いま政治学分野において最も注目を集めている公共政策研究に関し、その学としての方法・態様の整序を行うと共に、今日の焦点・公共性と市場的効率の問題を見据えつつ、現下の具体的諸課題につき、理念と実際を統合し多角的に切り込んだ意欲的研究。

内容:第1章 公共政策と公的部門の市場的経営――公共性と効率を両立させる道;第2章 政治参加による公共政策の形成――選挙政策と政治改革の論理;第3章 公共政策の行政経営的展開――イギリス・ブレアリズムの分析を通じて;第4章 公共政策による人材育成――貿易パターンおよび頭脳流出に与える影響;第5章 移植医療の公共政策――造血幹細胞移植に関する新規立法の必要性;第6章 公共政策分析の方法と態様――比較政治学の場合

 


 

■労働社会学研究 8 (2007年)

 日本労働社会学会編

2007.3.31刊 91頁 A5判 1,800円(本体) ISBN978-4-88713-744-8;ISSN1345-7357

内容:論文(労使関係における企業別組合の機能の可能性――会社分割におけるA労組の対応事例から;主婦がネットワークビジネスで働くということ――非近代的労働における新しいアイデンティティーの可能性);研究例会報告(セカンドライフの生活拠点としての農村地域への移住と就業時の葛藤に関する研究;職業キャリアと職業観――貝島炭鉱砿離職者の事例分析より(中間報告);日系ブラジル人労働者の就労経路と生活スタイル(1)長浜市への転入・転出経路と就労状況;日系ブラジル人労働者の就労経路と生活スタイル(2)日系ブラジル人質問紙調査の報告;飯場労働者の意味世界における労働――重層下請構造の末端としての飯場)

 


 

■バロックの魅力

 
小穴晶子編、河村錠一郎、福島勝則、中村隆夫、諸川春樹著

2007.3.31刊 193頁 A5判 2,600円(本体) ISBN978-4-88713-741-7

魅了するバロック、理解するバロック
 「バロック」は常に人を惹きつける。古典的な均衡を揺さぶり突き崩し、めくるめく美を溢れ出させるそのエネルギー展開の諸相に密着することにより、私たちは、バロックが17世紀欧州に花開いた一大芸術様式であると共に、それが変容しつつ繰り返し現れ出る「歴史の常数」であることの秘密を理解するだろう。絵画、演劇、都市、音楽等、多彩に味わい尽くす「バロックの魅力」。

内容:1 バロック――ジャンルを越えて(術語バロック;公認されたバロック ほか);2 好きは嫌いで、嫌いは好き――フランス・バロック・オペラの傑作《アルミード》(時代区分;言葉と音楽 ほか);3 劇場の政治学――宮廷の祝祭と初期バロック劇場(1589年春、フィレンツェは祝賀に溢れていた;新しい音楽劇の創成――ペーリ/カヴァリエーリ/ガリアーノ ほか);4 バロックの常数としての祝祭と開かれた空間(ルネサンスからバロックへ;バロック都市ローマ ほか);5 鏡で巡るバロック美術の旅――カラヴァッジョとベラスケスを巡って(ナルシスの物語:見る者と見られる者の緊張関係;ナルシスと絵画――鏡の言説 ほか)

 


 

■保健・医療・福祉の研究・教育・実践

山手茂、園田恭一、米林喜男編

2007.3.31刊 324頁 A5判 3,400円(本体) ISBN978-4-88713-751-6

内容:第1部 社会福祉の専門性と教育(ヨーロッパにおけるソーシャルワーク教育の動向――ボローニャ・プロセスの影響に焦点を当てて;ソーシャルワークとスピリチュアリティ ほか);第2部 支援・援助の展開と再検討(「生活支援」概念の形成過程;介護実践における自立支援の再検討 ほか);第3部 保健・医療・福祉の現状と課題(新潟県における認知症高齢者グループホーム――現状と課題を中心に;サテライト型特養の現状と課題――施設と家庭の融合は可能か・学生の介護観構築のために ほか);第4部 保健・医療・福祉研究の方法と理論(健康・保健と社会制度;現物給付の給付機構にかんする一考察――医療保険を中心に ほか)

 


 

■オフィシャル・ノレッジ批判――保守復権の時代における民主主義教育

マイケル・W.アップル著、野崎与志子、井口博充、小暮修三、池田寛訳

2007.4.1刊 319頁 A5判 3,800円(本体) ISBN978-4-88713-728-8

原書 Official Knowledge: Democratic Education in a Conservative Age (2nd ed)(Michael W.Apple)

 いま教育で正統とされているのは、誰の知識で、誰の利益に役立つものなのか?――1980年代以降、米国において急速に再編成されつつある教科書、カリキュラム、教育方法等を具体的に取り上げ、公的・中正な知識として教育に注入される言説に込められた、社会的不平等是正を阻む非民主的イデオロギーを鋭く剔出し、新たな対抗教育力の創造を促す、まさに今日の日本にとっても時宜を得た書。

内容:第1章 序――オフィシャル・ノレッジ(公的知識)をめぐるポリティックス;第2章 常識(Common‐Sense)をめぐるポリティックス――なぜ右派は勝利しつつあるのか;第3章 文化のポリティックスと教科書;第4章 オフィシャル・ノレッジを規制する;第5章 虜になった視聴者の創造――学校向け放送番組「チャンネル・ワン(Channel One)」とテクストの政治経済学;第6章 とどのつまり誰のためのカリキュラムなのか?;第7章 「よお、元気だぜ」――学校における新しい知識の創造をめぐる芸術とポリティックス;第8章 教育方法のポリティックスとコミュニティの形成;付論――教育、権力、そして、個人史(インタビュー)

 


 

■ベーシック条約集(2007年版)

松井芳郎編 →紹介ページ

2007.4.1刊 1268頁 四六判 2,600円(本体) ISBN978-4-88713-735-6

内容:国際機構;国家;個人;条約;海洋;空域;国際化地域;環境;国際経済;外交機関;国際犯罪;紛争の平和的解決;安全保障;軍備の規制;武力紛争;平和の回復;国際法関係資料

 


 

■ボランティア活動の論理――ボランタリズムとサブシステンス 改訂版

 西山志保著

2007.4.25刊 277頁 A5判 3,600円(本体) ISBN978-4-88713-753-0

 人間の根源的な支えあい(サブシステンス)の理念を基盤に、ボランティア活動の一層の定着化・システム化をめざす白眉の論考。新稿「市民活動の国際比較研究」等加え、待望の改訂新版刊行。2006年NPO学会研究奨励賞・同日本都市社会学会若手奨励賞・2007年生協総合研究所研究賞受賞。

内容:第1部 市民活動研究の展開(市民活動の広がりと研究課題;「生」をささえる市民活動への注目 ほか);第2部 阪神・淡路大震災が生みだした市民活動(大震災とボランティア活動の展開;新たなボランタリズムの生成 ほか);第3部 市民活動の国際比較研究(ボランタリー組織から社会的企業へ);第4部 市民活動研究の理論的課題(市民活動のアドボカシー機能・再考);ボランティアが切りひらく新たな市民社会

 


 

■自己形成者の群像――新しい知性の創造のために

宮坂広作著

2007.4.25刊 438頁 四六判 3,800円(本体) ISBN978-4-88713-752-3

 戦前期に青春を送り、戦前・戦後において活躍した有名無名十数人の登場人物。多岐にわたって展開された彼(女)らの活動のルーツは、戦前期の高等教育機関が供与しえた豊かな教養知にあった。激動する近代日本に生き、さまざまな屈折や挫折を経ながら優れた個性の創造を果たした人々の生涯が喚起する、現代における自己形成のための新たな教養教育の必要性。

内容:序章 日本における教養の死と再生;1 近代日本における知的青春の悲劇――立身出世主義からの脱却;2 ファシズム前期における大学自治論――河合栄治郎・森戸辰男の「大学顛落」論争;3 自性清浄――北川省一の行学と自己形成;4 倶会一処、往還一如――林霊法の行学と実践;5 女性解放運動家の生涯と実績――平塚らいてうの自己形成;6 女性社会運動家の生涯と自己形成――近藤真柄・帯刀貞代について;7 胸張りて行け面あげよ――折井一の教育実践と教育観;8 大学における研究と教育――畑敏雄氏の行履と言説に学ぶ

 


 

■自衛権の現代的展開

村瀬信也編

2007.5.20刊 308頁 A5判 2,800円(本体) ISBN978-4-88713-756-1

 自衛権をめぐる様々な問題を国際法の観点から実証的に考察!10人の気鋭の国際法学者が、従来の単純化・硬直化した捉え方を排し、今日的課題に正面から取り組んだ画期的な書である。

内容:第1章 国連憲章と一般国際法上の自衛権;第2章 集団的自衛権と国際法;第3章 自衛権行使における必要性・均衡性原則;第4章 自衛権と弾道ミサイル防衛の法的根拠;第5章 低水準敵対行為と自衛権;第6章 自衛の発動要件にとっての非国家的行為体の意味――国際判例の観点からの分析;第7章 自衛と域外法執行措置;第8章 自衛権行使と武力紛争法;第9章 自衛権と海上中立;第10章 憲法上の自衛権と国際法上の自衛権

 


 

■最下流ホームレス村から日本を見れば
(居住福祉ブックレット12)

ありむら潜絵・文

2007.5.30刊 98頁 四六判 700円(本体) ISBN978-4-88713-736-3

 ホームレス問題を通して日本の、おもに居住福祉の現状や未来を考えようとするレポート。「きちんと住む」ってどんなことなんだろう。それを失うってどんなことなんだろう。ホームレス支援活動の現場、とりわけ釜ケ崎での経験から見えるニッポンの居住風景の切り取りです。

内容:1 実態(最下流の人々・その住み方;新たな人々が次々と流れ着く;あなたも「ホームレス」にあてはまるかも ほか);2 対策を考える(「居住のはしご」論で野宿から遠ざかる;シェルターの役割と限界――無いよりはマシだけど…野宿固定化の役割も;ホームレス自立支援センターの役割と限界――それでも活用するのが現場の発想 ほか);3 まちづくりとともに(ホームレス対策のゴールってどこ?;アルコール依存症も居住安定から;「ふるさと」はつくるもの、地域は立て直すもの ほか)

 


 

■世界の借家人運動――あなたは住まいのセーフティネットを信じられますか?
(居住福祉ブックレット13)

高島一夫著

2007.5.30刊 113頁 四六判 700円(本体) ISBN978-4-88713-760-8

 本書は世界の借家人団体、9ケ国、11団体の活動等を紹介し借家人運動の現状を報告するものであるが、それと同時に最近の厳しい世界経済情勢による各国の社会住宅政策後退の現状を伝えたいと思う。

内容:1 なぜ、いま借家人運動を取り上げるか?(仕組まれた「持家志向」;歪んだ公共賃貸住宅政策;ウィーンの社会住宅;住宅政策無責任国家のもたらしたもの);2 国際借家人連合(国際借家人運動の歴史とIUTの結成;国際借家人連合(IUT)の目的、活動と理念);3 各国借家人団体について(スウェーデン;オランダ;ドイツ;フランス;イギリス;オーストリア;オーストラリア;日本;アメリカ合衆国);4 参考資料「借家人憲章」

 


 

■大学のイノベーション――経営学と企業改革から学んだこと

  坂本和一著

2007.5.31刊 314頁 四六判 2,600円(本体) ISBN978-4-88713-740-0

 改革は常に継続されねばならない。それには大学に「イノベーション体質」を根づかせねばならない――我が国初の本格国際大学「立命館アジア太平洋大学」(APU)の創学はじめ、著者長年の改革実践のなかに躍動するバーナード、ドラッカーら近代経営組織論の研究経験。実践と研究の有機的相互発展の具体相をつぶさに描いた、必読の改革推進記。

内容:第1章 大学組織にいかにして「イノベーション体質」を根づかせるか――P.F.ドラッカーの「イノベーション理論」から学ぶ;第2章 「イノベーション(改革)を継続できる組織」をいかに構築するか――J.F.ウェルチとJ.R.イメルトのGE改革から学ぶ;第3章 「組織文化の改革」をいかにすすめるか――L.V.ガースナーとS.J.パルミサーノのIBM改革から学ぶ;第4章 「組織の存続」はいかにして確保されるか――Ch.I.バーナードと野中郁次郎氏の組織理論から学ぶ;第5章 「オンリーワン」をめざして――APU創設で、大分県「一村一品」運動から学んだこと;第6章 「逆転の発想」がイノベーションを生む――「トヨタ生産方式」から

 


 

■東京裁判 戦争責任 戦後責任

 大沼保昭著

2007.6.15刊 361頁 四六判 2,800円(本体) ISBN978-4-88713-738-7

安倍総理、本書を読んで議論しませんか?
 「慰安婦」、「靖国」、「南京虐殺」が中国や韓国だけでなく、米国でも問われつづけている。なぜだろう? 答えは、「戦後責任」にあります。

内容:第1部 東京裁判、戦争責任、戦後責任―その思想的意義(植民地国家日本と戦争責任;「文明の裁き」対「勝者の裁き」を超えて;国家、戦争そして人間―戦争責任論としての不服従の思想;東京裁判、戦争責任、戦後責任;日本の戦争責任と戦後責任;戦後、国民、メディア);第2部 戦後責任にかかわる具体的問題―教科書検定、サハリン残留朝鮮人、戦後補償、「慰安婦」、靖国の問題(苦い自己教育の梃子―教科書検定と過去を教える姿勢;サハリン残留朝鮮人;戦後補償と国家の品格;「慰安婦」問題;靖国問題―総理、まずアジアで慰霊を)

 


 

■中国大学入試研究――変貌する国家の人材選抜

 大塚豊著

2007.6.15刊 249頁 A5判 3,600円(本体) ISBN978-4-88713-750-9

国家的課題と大学入試――その密接な関係性
 常に矛盾と変動を孕み、「矛盾激発型」社会とさえ呼ばれる現代中国の動態―それは、建国後半世紀余、変貌を続ける大学入試の歴史を通して鮮明に見えてくる。大量の資料収集と適切な内容分析の下、その全貌を描出した本書は、大学入試と折々の国家的課題との切っても切れぬ関係を改めて痛感させるとともに、特に最近の市場経済化の中、わが国と共通性を加えつつある現状を通じ、我々に大きな刺激をもたらすだろう。まさに中国大学入試研究の決定版。

内容 序章 政治と経済の変動のはざまで揺れる教育;第1章 統一の模索―建国前後の大学入試制度改革;第2章 思想性と専門性をめぐる重心移動―1952〜65年の学生募集規定の変遷;第3章 文革期の「実験」―教育と労働の結合;第4章 文革直後の高等教育機会をめぐる政策―普及と向上;第5章 高校・大学の接続問題―高級中学卒業一斉試験の導入と展開;第6章 市場経済移行期の大学入学者選抜―経済に揺り動かされる教育

 


 

■国際経済法 新版

 小室程夫著

2007.6.15刊 863頁 A5判 3,800円(本体) ISBN978-4-88713-755-4

国際経済法の最新体系書
 国際経済法の歴史・機構・法体系・判例法を集大成。2007年1月の上級委員会報告までを収録。輸出入のルールと実務、関税と非関税障壁の詳説。サービス貿易、知的所有権、環境、競争、国際課税も網羅。

内容:国際経済法の輪郭;商品貿易と無差別原則;商品貿易と自由化ルール;ダンピング防止措置;補助金相殺措置;セーフガード措置;原産地規則;農業貿易と繊維貿易;サービス貿易;知的所有権;政府調達と地域統合;紛争解決手続;隣接領域とWTO

 


 

■新版 ジャクソン・ポロック

 藤枝晃雄著

2007.6.20刊 249頁 A5判 2,600円(本体) ISBN978-4-88713-745-5

画面を貫く透徹した批評の眼
 絵画の芸術性を決定するのはその画面自体であり、作者の出自や経歴・性格といった個人的事実は、芸術としての優劣評価には何ら関係がない―アメリカ最初の国際的画家の一人と言われ、生涯癒えなかったアルコール中毒等、顕著な伝記的挿話に事欠かないポロックに対し、全創作過程にわたり、鋭利な分析の眼でその画面の質と芸術性を見定めた現代美術批評の白眉。待望の改訂新版刊行。


 


 

■福祉社会学研究 4

 福祉社会学研究編集委員会編

2007.6.23刊 221頁 A5判 1,905円(本体) ISBN978-4-88713-767-7 ISSN1349-3339

内容:基調講演 福祉社会研究の3レベル―マクロ・メゾ・ミクロ;特集 福祉社会の基盤を問う―ソーシャル・キャピタルとソーシャル・サポート;特別寄稿 ソーシャルエコノミーをめぐる諸概念と非営利組織;自由論文;パネルディスカッション報告 大阪におけるホームレスとソーシャル・インクルージョン;書評論文;書評

 


 

■比較教育学研究 35 特集 教育と言語

 日本比較教育学会編

2007.6.25刊 208頁 A5判 1,700円(本体) ISBN978-4-88713-761-5 ISSN0916-6785

内容:特集 教育と言語(多文化主義国家カナダのマイノリティ言語教育の様相―連邦政府移民政策との関連に焦点を当てて;複言語主義に向けたEUの言語教育政策;カザフスタンにおける言語教育政策の課題―ロシア語優位社会におけるカザフ語中心主義の行方;東ティモールにおける教育と言語―政治課題としての公用語と教授用語選択のダイナミズム ほか);論文(タイにおける地方自治体への学校の移管をめぐる議論と制度設計―地方自治体のレディネスや学校のニーズを中心に;韓国高等教育における競争的資金配分事業と地方国立大学―統合・再編事業への国家「介入」過程とその意味;中国の大学に対する海外華僑・華人基金会の寄付活動―大学教員支援の動機の分析を中心に;オランダにおける「教育の質の維持」のメカニズム―オルタナティブスクールから見た教育監査と全国共通学力テスト ほか);書評;文献紹介

 


 

■比較教育学――越境のレッスン

 馬越徹著

2007.6.25刊 371頁 A5判 3,600円(本体) ISBN978-4-88713-754-7

国家戦略としての高等教育、その重要性を比較の視座から実証
 かつて教育移植に力点を置いた先進国研究から出発した比較教育学は、グローバル化の中、新たな転換期にある。いま様々な理論と方法が並立する中で「包括的地域研究」の有効性を主張する著者は、内外教育諸機関における豊富な経験を生かし、日本の大学教育、歴史教育、留学生政策、エスニシティと教育等の実践的課題を鋭く分析すると共に、発展著しいアジア諸国との比較の下、わが国の教育、特に国家戦略としての高等教育の立ち遅れを鋭く批判し、韓国、アジア諸国での大学等自らの実践を通じて、比較教育学研究方法の有効性を実証した労作。

内容:I部 比較教育学方法論―理論・方法・教育研究基盤、II部 比較教育学研究の実践―アジア・高等教育・エスニシティ

 


 

■世界のシティズンシップ教育
――グローバル時代の国民/市民形成

 嶺井明子編著

2007.6.30刊 246頁 A5判 2,800円(本体) ISBN978-4-88713-764-6

国民? 人民? 公民? 住民? 市民? 今なぜシティズンシップ教育か

内容:第1部 今なぜシティズンシップ教育か(世界的な関心の高まり;「国民」「市民」「シティズンシップ」;シティズンシップの主要論点 ほか);第2部 各国のシティズンシップ教育(アジア編;北米・オセアニア編;旧ソ連諸国編 ほか);第3部 トランス・ナショナルな動き(ユネスコのシティズンシップ教育;欧州評議会のシティズンシップ教育;アメリカの市民社会構築への教育開発援助 ほか)

 


 

■サンヴァラ系密教の諸相
――行者・聖地・身体・時間・死生

  杉木恒彦著

2007.6.30刊 425頁 A5判 5800円(本体) ISBN978-4-88713-773-8

知られざる一大密教伝統に関する初の包括的研究

 サンヴァラは、9世紀以降仏教界に展開した後期密教の巨大な宗教伝統であり、インドでの仏教滅亡以後も、チベットやネパールの仏教の重要な構成要素として現在も生き続けている。本書はその重要性とは裏腹に、これまで本格的研究に乏しかったサンヴァラ系密教に関する初の包括的研究であり、数々のサンスクリット語写本等を通じ、この密教体系の重要な諸側面を、同時代のインド・ネパールのサンスクリット文化の中に位置付けながら紹介・論考した労作である。

内容:序論、第1章 初期中世密教界、第2章 多次元的な聖地群の諸伝承、第3章 曼荼羅としての身体、第4章 外的な時間の輪、第5章 四輪三脈の多面的身体論、第6章 クリシュナ流の四次第、第7章 死兆と死のヨーガ、結論にかえて

 


 

■30年後を展望する中規模大学
――マネジメント・学習支援・連携

 市川太一著

2007.6.30刊 237頁 四六判 2400円(本体) ISBN978-4-88713-757-8

中規模大学改革の貴重な実践例

 日本の大学の90%以上が中小規模大学だ。そこでの改革の在り方・進め方は、今もっぱら喧伝されている大規模大学のそれとは自ずから異なる――様々な不利な条件下、あくまで現場を踏まえ、教職員の意識を高めつつ展開された中規模大学改革の先行例。広島修道大学元学長の30年後を見据えての奮闘記。

内容:I 学習支援(1 全入時代における高校と大学の接続、2 一年次教育――学習計画と教育・学生支援プログラム、3 大学にも自己啓発のプログラムを、4 参加型授業を通じて基本的なスキルを養う、5 キャリア教育入門)、II 大学マネジメント(1 学習を支援する大学、2 大学マネジメントの基本と手法、3 ボーダー大学の入試政策と入学定員、4 三〇年後を展望した大学改革、5 「コミュニケーション」――課題と情報の共有化、6 図書館建設と将来のキャンパス)、III 教育機関連携(1 多様な教育機関による連携、2 大学連携から小中高大連携へ)

 

 


 

■認知症家族介護を生きる
――新しい認知症ケア時代の臨床社会学

 井口高志著

2007.6.30刊 347頁 A5判 4200円(本体) ISBN978-4-88713-768-4

 認知症とされる者への介護経験を中心に、家族介護者の経験の記述・分析を行いながら、その経験と近年の新しい認知症ケアとの関係や、認知症にまつわる現象を分析する社会学のあり方を考える。

序章 呆けゆく者と生きるということ 第1章 呆けゆく者への「はたらきかけ」の現在 第2章 呆け/呆けゆく者への社会学的まなざし 第3章 呆けゆく者への出会い 第4章 家族介護を生きることの分析に向けて 第5章 認知症家族介護を生きることとは? 第6章 介護者家族会は何を支援するのか?―他者定義への支援(1) 第7章 「人間性」の発見はいかにして可能か?―他者定義への支援(2) 終章 呆けゆく「人間」と生きていくこと―社会学の課題 補遺 フィールドワークの概要

 


 

■コミュニティ政策 5

 コミュニティ政策学会編

2007.7.7刊 134頁 A5判 1,600円(本体) ISBN978-4-88713-771-4 ISSN1348-606X

内容:巻頭言 市民主権型自治体への道――住民自治力・市民社会力の強化による地域再生、第5回大会基調講演 分権時代における市民自治型自治体、特集論考・自治省モデル・コミュニティ施策の検証(1.コミュニティ施策検証の視点と論点、2.コミュニティ施策の展開、3.自治省モデル・コミュニティ地区の事例検討、4.コミュニティ政策の到達点と課題)、NPOと自治会等地縁型団体の協働による地域コミュニティ再構築の諸要件、第5回大会報告、書評 大内田鶴子『コミュニティ・ガバナンス』

 


 

■改革進むオーストラリアの高齢者ケア

 木下康仁著

2007.7.10刊 225頁 四六判 2400円(本体) ISBN978-4-88713-770-7

個別尊重を前提とした示唆に富むその全体像

 施設ケアから在宅ケアへと、高齢者ケア改革の大きな流れの中、オーストラリアがこれまで築き上げてきた「福祉多元化」の実践は注目に値する。利用者の個別性尊重を実践原則に、公私バランスを得たサービス事業の多様性を生かし、制度の硬直性を排しつつその洗練度を上げる等、多様性と統一性との独自な調整の在り方は、介護保険の枠組みにとらわれ、問題化を招く同質性に陥りがちな日本の現状への大きな示唆となるだろう。初のオーストラリアの高齢者介護の全体像。

内容:第1章 ソレントへ――Mrs.A、最後の日々、第2章 高齢者ケア改革の歩みと現状、第3章 アセスメントの実際、第4章 地域在宅サービス制度――HACC、第5章 包括的在宅ケアプログラム、第6章 介護者支援の強化、第7章 強制的競争入札制度(CCT)の顛末、第8章 文化的多様性への対応

 


 

■医師・看護師の有事行動マニュアル
――医療関係者の役割と権利義務

 井上忠男著

2007.7.20刊 149頁 四六判 1,200円(本体) ISBN978-4-88713-772-1

武力紛争時、傷病者の救命・治療にあたる医師・看護師のための初の手引き書
 長らく平和に恵まれてきたわが国では、紛争時の活動につき医療関係者が参照できる解説書は皆無であった。激動の世界情勢下、唯一にして不可欠の手引き書。

内容:第1章 武力紛争と医療関係者、第2章 武力攻撃時の法の適用関係、第3章 医療関係者の定義と役割、第4章 医療関係者の保護、第5章医療関係者の権利と義務、第6章 医療関係者の業務、第7章 赤十字標章の使用と管理、第8章 国、自治体の責務、第9章 武力攻撃時の基礎知識

 


 

■改めて「大学制度とは何か」を問う

舘昭著

2007.7.30刊 135頁 四六判 1000円(本体) ISBN978-4-88713-758-5

『カレッジマネジメント』に2005年9月から2007年1月にかけて掲載された「改めて「大学制度とは何か」を問う」に加筆修正を加えたもの。大学制度というものの本来的なあり方を、現代的な視野のもとに追求する。

内容:第1章 そもそも「学位」とは 第2章 そもそも「大学院」とは 第3章 そもそも「教員組織」とは 第4章 そもそも「教育研究組織」とは 第5章 そもそも「単位制度」とは 第6章 そもそも「学生」とは 補論 認証評価制度について考える

 


■インド、チョーラ朝の美術(世界美術双書12)

袋井由布子著

2007.8.20刊 168頁 A5判 2300円(本体) ISBN978-4-88713-763-9

 紀元前に端を発するインド南東部のチョーラ王朝は13世紀の滅亡まで連綿と続き、その最盛期にはたぐいまれなヒンドゥー教美術の花を咲かせる。本書は気鋭の研究者が長期の現地研究を経て書き下ろしたものである。

内容:1 チョーラ朝黎明期の美術(チョーラの地、そしてその歴史;チョーラ朝以前の寺院建築;チョーラ朝初期の寺院;チョーラ朝初期と同時代の寺院)、2 一大王国の樹立と巨大寺院の登場(不動の巨大王朝へ;タンジャーヴール ラージャラージェーンシュヴァラ寺院;ガンガイコンダチョーラプラム ラージェーンドラ・チョーリーシュヴァラム寺院;チョーラ朝とブロンズ像)、3 チョーラ世界の完成に向かって(チョーラ朝盛期の翳り、そして王朝の終焉へ;チョーラ朝後期の寺院;チョーラ寺院の彫刻で読む『ペリヤ・プラーナム』と『マハーバーラタ』)

 


■フェルディナン・ビュイッソンの教育思想――第三共和政初期教育改革史研究の一環として

 

尾上雅信著 

2007.8.20刊   256頁 A5判 3800円(本体) ISBN978-4-88713-777-6

 

 フランス第三共和政成立前後から1880年代におけるビュイッソンの事跡をあきらかにし、彼の具体的な言説を紹介。1880年代の教育改革における彼の教育思想の特質を解明する。

内容:序章 本研究の課題と構成、第1章 世俗的教育思想の基底、第2章 共和主義的改革への志向-パリ・コミューン期の活動をとおして、第3章 ウィーン万博派遣とその報告書、第4章 フィラデルフィア万博派遣とその報告書、第5章 万博における「道徳・宗教教育」に関する視察報告、第6章 直観教授論の展開、第7章 教育制度改革論の展開, 終章 本研究の結論

 


■学校発カリキュラム――日本版「エッセンシャル・クエスション」の構築研究の一環として

小田勝己編著

2007.8.30刊 224頁 A5判 2500円(本体) ISBN978-4-88713-769-1

   

 日本の学校制度のもとで可能な形での、「エッセンシャル・クエスション(本質的な問い