タイトル 殺すこと/殺されることへの感度
サブタイトル 二〇〇九年からみる日本社会の行方
刊行日 2010年10月1日
著者 石原俊
定価 ¥1078+税)
ISBN 978-4-7989-0026-1
Cコード 0036
ページ数 120
判型 A5
製本 並製

日本社会はどこに向かうのか?新自由主義、労働と貧困、臓器移植、「新しい戦争」、外国人問題、オキナワ、政権交代、そして「東アジア共同体」…気鋭の社会学者が、日本社会の過去・現在・未来に深く切り込み、いま本当に必要とされる議論を提示する。

はじめに <2009年>から考え始める――新自由主義批判から歴史/社会認識の再構築へ
1月 再帰的実践の回路の再構築――<社会を観察し記録し発信すること>の意味――
2月 <暴力の移譲>に抗して――生存と自律のための思考を再文脈化するために――
3月 主権のはてしない分散化・遍在化――ガザ-アフガン-ソマリア沖の<戦争>――
4月 ベーシック・インカムの試練――定額給付金の支給をめぐる諸問題から――
5月 <運動体・賀川豊彦>を思考すること――福祉とアソシエーションの系譜学のために――
6月 いつまで矛盾を押しつけるのか――沖縄そして硫黄諸島の歴史性/現在性――
7月 転位する外国人管理と日本社会――<戦後責任>の忘却に抗して――
8月 生の廃棄を加速する法――<新・臓器移植法体制>に抗するために――
9月 居住の権利からの再審――選挙で問われなかった所有をめぐる諸問題――
10月 天皇制国家とその余白――共和制への想像力とともに――
11月 「基地の全面移設か、日本との決別か」――日本の政権交代と<沖縄>――
12月 殺すこと/殺されることへの感度――人種主義社会と恒久的派兵国家の途に進まないために――
年末回顧 <ポスト冷戦的状況>の本格的な始まり――変動期の日本社会に求められること3題――
補論 <2009年>の先をみすえる――転換期の日本社会と「東アジア共同体」――
おわりに

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