タイトル 現代の自殺
サブタイトル 追い詰められた死:社会病理学的研究
刊行日 2017年11月30日
著者 石濱照子
定価 2800+税
ISBN 978-4-7989-1449-7
Cコード C3036
ページ数 240
判型 A5
製本 上製

とどまることのない競争が人を死に追い込む
2016年、日本では毎日約60人が自殺した。近年は減少傾向にはあるとは言え、未だ世界ワーストレベルである。果たして、人々はこの異常さを認識しているだろうか? 「自殺は個人の選択のひとつ。」このような意見を持ってしまうこと、それ自体がまさに近代化―個人主義、地域共同体の瓦解、家族の縮小―の暗部である。競争社会が「敗者」を死へと追い込む。その死は「個人の選択」とみなされる。もはや深刻な社会病理である。本書は、社会病理としての自殺の社会・文化的要因を明らかにし、行政が実践としてどう問題に対処できるかを提示する、よりよい社会の構築に向けた研究提言である。

はしがき
第1章 序 論
第1節 研究の目的と方法
第2節 本書の構成

第2章 「生」中心の現代社会の仕組み
第1節 本章の課題
第2節 現代の社会病理現象
第3節 社会病理現象萌出の歴史的考察
第4節 社会病理現象から診た現代社会
第5節 まとめ

第3章 現代の社会病理現象としての自殺
第1節 本章の課題
第2節 自殺増加の要因とその抑制策を取り上げる背景
第3節 自殺の現状と自殺研究の成果と展開
第4節 ソーシャルモデルによる自殺研究の意義
第5節 バイオ・サイコ・ソーシャルモデルを
   意識した地域研究事例
第6節 まとめ

第4章 「追い込まれた死」としての「自殺」
第1節 本章の課題
第2節 自殺の捉えなおし
第3節 わが国における自殺の文化的考察
第4節 生と死を取りまく現代社会の諸相
第5節 命の不可知性、唯一性への回帰
第6節 まとめ

第5章 結 論―自殺増加抑制
第1節 各章で得られた所見
第2節 総合考察

第6章 今後の展望―地域社会の再生
第1節 地域社会での新たなネットワークの必要性
第2節 地域社会再生とソーシャルキャピタルの考え方
第3節 「区民の健康づくりを推進する会」の
   立ち上げとその経過
第4 節 おわりに


引用文献 
参考文献
あとがき
索引

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