【書評】柴田 徹平 箸 『建設業一人親方と不安定就業』

一人親方 カバー

防水ジャーナル No.546 2017年5月号 p.142より

建設業一人親方と不安定就業』柴田徹平/箸

かつては建築職人のあこがれであり、戸別住宅建設の主役でもあった一人親方だが、現在は大規模建設会社に仕事を奪われ、多くはそれらの下請けという就労形態に追い込まれている。本書では不安定就労を強いられる一人親方の実態構造を明らかにし、今後の安定就労に向けた方向性を探る。

〈構成〉序章:本研究の課題と方法①建設産業における生活保護基準以下賃金の一人親方の量的把握②建設産業における一人親方世帯の家族賃金の機能③建設産業の下請再編下における一人親方の就業の不規則不安定性④建設産業における一人親方の長時間就業の要因分析⑤不安定就業としての一人親方の量的把握およびその特徴 終章:貧困研究から貧困・労働問題研究へ

建設業一人親方と不安定就業

【東信堂 本体価格3,600円】

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