タイトル 新版 「難民」とは何か
サブタイトル 危機の時代に多面的に学ぶ難民問題30講
刊行日 2025年10月20日
著者 小泉康一
定価 ¥3960(本体¥3600+税)
ISBN 978-4-7989-1951-5
Cコード 3031
ページ数 368
判型 A5
製本 上製

「人の大量移動」をめぐる諸問題を構造的、世界的、多面的に理解する!
欧米先進諸国における移民・難民に対する排他的な風潮は、今や深刻な人権侵害にすら及びつつある。その波がわが国にも到来しつつある今日、人の国際移動をめぐる諸問題について一人ひとりが理解し、考えていかなければならないだろう。本書は、難民の定義、国際的な制度や機関の発展、現代的諸問題などを包括的に全30講にまとめた第一級の入門書――待望の新版!

はしがき
第1講 作られる紋切り型の「イメージ」
第2講 難民という「ラベル」のもつ意味
第3講 難民の定義
第4講 さまざまに修飾語がついた用語の検討
第5講 時代が生み出す難民
第6講 国際機関の発達と制度
第7講 国連難民高等弁務官事務所規程と国際難民条約
第8講 代表的な国際難民機関
第9講 流出の力学と拡大・継続の要因
第10講 「政治化」される難民政策
第11講 「難民の移動」を取り巻く状況
第12講 難民の逃亡類型と避難形態
第13講 問題解決はどう行われてきたか
第14講 難民定住地は天国か?
第15講 「難民と開発」をめぐる概念の変遷
第16講 ICARAⅡ後の状況と評価―再び定住地の視点から
第17講 不確かな未来、忘れ去られた自分―難民キャンプの背景と事情
第18講 完全管理施設―その性格と弊害
第19講 援助計画の中の「管理」のイデオロギー
第20講 「難民意識」と依存症候群 (1)
第21講 「難民意識」と依存症候群 (2)
第22講 インドシナ難民の教訓―アメリカでの定住
第23講 生活再建と新しいアイデンティティの確立
第24講 見落とされる心の傷
第25講 同化か多文化主義か
第26講 単一文化主義と多文化主義
第27講 国際公共財としての難民援助―再び今日の世界状況に戻って
第28講 問われる新しい「人道基準」
第29講 真実を見極め「人を助ける人」を助ける研究
第30講 難民研究を生かす道―三者の協力
あとがき/参考文献/索引

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