戦後日本の教科書は「海」をどのように取り上げてきたか[国語科編]
島国であるわが国にとって「海」は、とりわけ重要な資源であり、また日本人の豊かな自然観も育んできた一方、その重要性がゆえに争いの場となることや、多発する自然災害などにより「畏れ」の対象ともなってきた。
[国語科編]では、戦後の小・中学校の教科書における「海」に関する教材̶例えば「スイミー」など̶の歴史的な変遷を辿る。同シリーズ[社会科編]とは異なり、時代ごとの情勢変化の影響を受けづらく、比較的多様な記述を保持するという国語科の特徴を浮かび上がらせた一冊。

タイトル | 日本の海洋教育の原点 |
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サブタイトル | (戦後)国語科編 |
刊行日 | 2025年3月31日 |
著者 | 田中智志・小国喜弘・田口康大 編著 |
定価 | ¥3190(本体¥2900)+税) |
ISBN | 978-4-7989-1968-3 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 280 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
田中 智志(たなか さとし)
東京大学大学院教育学研究科名誉教授
小国 喜弘(こくに よしひろ)
東京大学大学院教育学研究科教授
田口 康大(たぐち こうだい)
東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師
巻頭言 田中智志
はじめに ―国語科において海洋教育はどのように取り上げられてきたのか 小国喜弘
序 章 桑嶋晋平
第1部 小学校編
第1章 戦後初期の小学校国語教科書における海洋教育教材の多様性 久島裕介
第2章 光村図書発行教科書における海洋教育教材の内実と変遷(1) 森 和宏
第3章 光村図書発行教科書における海洋教育教材の内実と変遷(2) 森 和宏
第4章 光村図書発行教科書における海洋教育教材の内実と変遷(3) 森 和宏
第2部 中学校編
第1章 戦後初期の中学校国語教科書における海洋教育教材の多様性 難波知希
第2章 中学校国語教科書における海洋教育教材の内実と変遷(1) 桑嶋晋平
第3章 中学校国語教科書における海洋教育教材の内実と変遷(2) 桑嶋晋平
第4章 中学校国語教科書は海をどのように描いてきたか 桑嶋晋平・難波知希
第3部 資料編 海洋教育教材の全作品紹介 久島裕介
おわりに 小国喜弘
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