100年におよぶ日本の都市と農村の変容実態に迫る―
大正から令和―産業構造、人口動態、テクノロジーの発展などの目まぐるしい激動の100年間で、我が国の地域社会はいかに発展を遂げたか。時代の趨勢の中で、地域社会が担う役割もまた大きく変化し、かつその変化は都道府県・市町村ごとに不均等であった。本書は、多様な次元・指標を用いたデータ分析から地域社会構造の変動をマクロに捉え、近年特に問題化している地域間格差が創出・拡大するメカニズムを浮かび上がらせる。巻末資料には都道府県・市町村ごとの詳細な地域社会類型についての一覧表を付した巻末資料も充実!

タイトル | 変貌する地域社会の100 年 |
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サブタイトル | 都道府県・市町村を単位とする地域社会類型の分析を通して |
刊行日 | 2025年3月31日 |
著者 | 小内 透 |
定価 | ¥5060(本体¥4600)+税) |
ISBN | 978-4-7989-1955-3 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 312 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
小内 透(おない とおる)
1955 年 群馬県生まれ
1984 年 北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学
現 在 札幌国際大学人文学部教授、北海道大学名誉教授(博士・教育学)
はしがき
序章 課題と方法
第1節 地域社会の長期的な変化
第2節 地域社会のマクロな変動の把握とその方法
第1章 都道府県における地域基礎構造の変動と地域社会類型
第1節 類型化諸指標の都道府県間格差
第2節 都道府県を単位とする地域社会類型
第2章 市町村における地域基礎構造の変動
第1節 生産力水準の市町村間格差
第2節 生産関係の地域的差異
第3節 市町村レベルでの産業構造の特質
第4節 市町村の開放性=通勤人口比率の高まり
第5節 市町村の人口規模の不均等発展―階統性とかかわって
第3章 市町村を単位とした地域社会類型
第1節 地域社会類型(細類型)の特徴
第2節 地域社会類型(小類型・大類型)の特徴
第4章 地域社会類型(市町村)の変動パターンと地域配置
第1節 地域社会類型の変動パターン
第2節 地域社会類型から見た地域配置
第3節 都道府県と市町村の地域社会類型の関連
第5章 主要類型(市町村)の構造的特徴
第1節 人口最大年・最小年と「消滅可能性都市」
第2節 生産力(所得)水準とサービス業内訳
第3節 機構的システムと労働―生活世界の特徴
第4節 主要類型の階級構成
終章 地域社会変動と地域社会類型
参考文献
資料 地域社会類型(小類型)一覧(都道府県・市町村〈2020年ベース〉)1920~2020年
あとがき
事項・人名索引