タイトル 東アジア都市の居住と生活
サブタイトル 福祉実践の現場から
刊行日 2019年06月20日
著者 全泓奎編著
定価 ¥3080(本体¥2800+税)
ISBN 978-4-7989-1564-7
Cコード 3036
ページ数 296
判型 A5
製本 上製

日本・韓国・中国・香港・台湾――東アジアにおける多様な居住福祉の実践を一望!
少子高齢化、貧困、差別や格差による社会的排除問題など、社会福祉に関して多くの共通課題を有する東アジア地域において、これらの課題に対処するための福祉実践のあり方は、国・地域ごとの政策背景・支援に携わるアクター・地域の有する独自の文化・社会の違いなどによって実にバラエティーに富んでいる。本書は、日本・韓国・中国・香港・台湾の各都市で行われている福祉についての取組みの事例分析を通し、東アジアにおける福祉実践の実態とそこで生じている今日的課題を浮かび上がらせる。全13章に加え、各都市での特徴的な実践事例を端的に紹介した8つのコラムや各章末の文献案内も充実した、東アジアの福祉をめぐる4年にわたる共同研究の集大成の一冊。

はじめに
第1章 生産主義から社会開発アプローチへ(全 泓奎)
コラム:東アジア福祉資本主義の類型化は可能か?(箱田 徹) 
第2章 東アジア先進大都市におけるサービスハブの形成過程や重要性(Kornatowski Geerhardt)
第3章 台北市における社会的弱者が集住する整建住宅団地の更新に伴う居住支援について(蕭 閎偉)
第4章 「不安定居住者」に対する居住支援(中山 徹)
第5章 分断の中国都市社会と空間的排除(閻 和平)
第6章 自治体の福祉政策(阿部昌樹)
第7章 社会的経済組織が切り拓く新たな社会システムの可能性(水野有香)
第8章 地域福祉の新たな地平(野村恭代)
第9章 韓国における国際結婚移住女性の生存戦略と実践(川本 綾)
第10章 地域ベースの放課後支援と変遷をどう見るか(弘田洋二)
コラム:韓国における住宅公企業「LH」の成果と展望(林 徳栄)
コラム:韓国のホームレスと生活困窮層(湯山 篤)
コラム:韓国における若者の貧困とベーシック・インカム(志賀信夫)
コラム:韓国の矯正・保護と居住支援(掛川直之)
第11章 「農」と「福」は本当に連携できるのか?(綱島洋之)
第12章 エスニック・マイノリティ「支援」の取り組み(鄭 栄鎭)
第13章 エリア活性化策と人権保障の交錯(石川久仁子)
コラム:東京におけるハウジングファースト型居住支援の実践(杉野衣代)
コラム:居住支援における社会的不動産業の登場とその実態(水内俊雄)
コラム:浅香地区におけるまちづくりの新たな展開(矢野淳士)
おわりに

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