タイトル 芸術体験の転移効果
サブタイトル 最新の科学が明らかにした人間形成の真実
刊行日 2015年10月01日
著者 C.リッテルマイヤー 著  遠藤孝夫 訳
定価 ¥2200(本体¥2000+税)
ISBN 978-4-7989-1314-8
Cコード C3037
ページ数 152
判型 A5
製本 上製

平田オリザ氏・推薦文  
 本書は、芸術教育がなぜ人格形成によい影響を与えるかを、科学的に多角的に証明した画期的な内容となっている。芸術教育に携わる方々はもちろんだが、教育に携わるすべての人々、また教育予算(特に芸術関連予算)を減らそうなどと、よからぬことを企んでいるすべての行政関係者に、ぜひ読んでいただきたい。芸術教育は「やった方いい」といった類いのものではなく、やらなければ子どもの成長が著しく阻害されるものだということが、心底、理解できるだろう。

序章  
  ユネスコのリスボン会議   
  芸術教育の目的と理念の8 類型   
  芸術教育の転移効果研究の重要性   
  芸術教育の学問的議論に不可欠な5つの研究領域 

第1章 芸術体験の転移効果研究への導入
 第 2 章 音楽の転移効果  
  モーツァルト効果   
  音楽教育の言語能力への転移効果   
  グレボスの研究成果   
  バスティアンの研究成果   
  脳科学研究の成果  
  音楽の転移効果に関する2つの研究レビュー   
  音楽の転移効果研究に対する疑念の検討(1)  
  音楽の転移効果研究に対する疑念の検討(2)

第 3 章 演劇およびダンスを中心とした 芸術教育の転移効果   
  ダンスの転移効果     
  スペルキの研究成果   
  演劇の転移効果   
  芸術教育の転移効果の新たな側面   
  ディージーらによる研究成果   
  人間の一生に果たす芸術体験の役割   
  ウィナーらによる転移効果研究への批判   
  ビジュアルアートの教育を通して獲得される能力

終章 今後の展望  
  考察のまとめ   
  転移効果研究の方法論上の問題   
  「時間生物学」の可能性   
  シラーの美的人間教育論からの示唆  
  芸術を包摂した学習環境   
  学習環境の芸術化の事例  
  芸術重視の学校教育の適切な評価 

原注
訳者あとがき
索引

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