タイトル 文字と音声の比較教育文化史研究
刊行日 2019年02月27日
著者 添田 晴雄
定価 ¥5280(本体¥4800+税)
ISBN 978-4-7989-1540-1
Cコード 3037
ページ数 400
判型 A5
製本 上製

教師が板書し、生徒がそれをノートに写す―。日本教育の深層に息づく「書字随伴型」教育文化を捉えた実証的研究!
明治初期、近代化に伴い「音声」を重視した西洋的な教育制度の導入が各国で試みられたが、わが国はそれに同化せず、板書など「文字」を重視した教育制度が残存した。本書は、日本と諸外国における授業実践・形態についての定量的比較教育分析/定性的比較教育史研究に加え、備品など「モノ」にも着目した多元的研究アプローチから、わが国における教育文化の深層に構造化された「書字随伴型」教育文化の存在を浮かび上がらせる。アクティブラーニングなど「すぐれた」西洋的教育制度に付和雷同する今日の日本の教育政策にも重要な示唆を与える一冊。

序章
第Ⅰ部 文字言語・音声言語からみた授業分析併置比較研究
 第1章 文字言語・音声言語からみた授業分析―分析指標と方法―
 第2章 文字言語・音声言語からみた授業分析―アメリカ・イタリア・スロベニアの授業―
 第3章 文字言語・音声言語からみた授業分析―日本の授業―
 第4章 文字言語・音声言語からみた授業の国際比較
第Ⅱ部 文字言語・音声言語の学習・教育観の併置比較研究および文字言語・音声言語からみた西洋教育移入期の関係比較研究
 第5章 日本の近世における書字随伴型学習と西洋の中世・近代における音声優位型学習
 第6章 日本の文字教育観と西洋の文字教育観
 第7章 後退しかける書字随伴型学習
 第8章 石盤の導入と普及
 第9章 石盤と練習帳(補論)
 第10 章 学習・教育文化関係比較研究における「モノ」と深層にある構造
終章

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