画一的な大学システムが解体され、米国高等教育はよりパーソナルな地平へ。―待望の訳書!
大学進学率の拡大とリーマンショック後の経済不況は、授業料の上昇と並行した奨学金の充実、豪華施設の整備などによる熾烈な学生獲得競争と同時に、アルバイトで授業料を補填しながら大学に通うも、単位が取れないまま中退し、多額の借金のみを抱え込む学生を多く生み出した。大卒と高卒では100万ドル近い生涯賃金格差があると言われるアメリカにおけるこの構造は、経済格差の維持・拡大という社会問題と通底している。本書は、オンライン教育、アンバンドル化する学位、流動的なタイムラインなど、低コストでフレキシブルな学位取得プログラムに取り組む大学の紹介を通して、既存の大学システムを「解体」し、社会とつながる米国高等教育の未来を眺望した気鋭の書である。
タイトル | カレッジ(アン)バウンド |
---|---|
サブタイトル | 米国高等教育の現状と近未来のパノラマ |
刊行日 | 2018年8月31日 |
著者 | ジェフリー・J・セリンゴ著 船守美穂訳 |
定価 | ¥3740(本体¥3400+税) |
ISBN | 978-4-7989-1500-5 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 312 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
訳者はしがき
序
第Ⅰ部 どのようにしてこのようになったのか
1 信用保証に向けての激レース
2 消費者はいつも正しい
3 1兆ドルの問題
第Ⅱ部 破壊
4 高等教育を未来永劫変える5つの破壊的力
5 パーソナル化された教育
6 オンライン革命
第Ⅲ部 未来
7 学生の渦
8 価値の対価としての学位
9 未来に必要なスキル
10 なぜ大学か?
結語
未来に向けて
関連書籍