タイトル 環境問題の社会学
サブタイトル 環境制御システムの理論と応用
刊行日 2020年月07日30日
著者 茅野恒秀・湯浅陽一編著
定価 ¥3960(本体¥3600+税)
ISBN 978-4-7989-1647-7
Cコード 3036
ページ数 344
判型 A5
製本 上製

環境問題と社会・経済システムとの複雑な絡まりあいを解明する!
環境政策や環境運動が社会・経済領域に段階的に介入を深めていくことによって、社会が自ら環境合理的な方向へ展開することを説いた環境制御システム論。環境社会学の泰斗である故舩橋晴俊教授が展開してきたこの理論は、氏の逝去によって、実際の環境問題へと援用した事例研究が展開の途上にあった。本書は、社会学における環境制御システム論の理論的体系化を行うとともに、カネミ油症や水俣病、河川行政、米軍基地内の環境規制、騒音問題といった個別具体的な環境問題事例への援用を試みる。

はじめに(湯浅陽一)
第1章 環境制御システム論の理論射程(茅野恒秀)
第2章 社会変革理論としての環境制御システム論に何が可能か―EMT/ToPとの比較を通じて(湯浅陽一)
第3章 環境制御システム論と被害補償論の接合―PCB汚染制御過程におけるシステムの逆連動(宇田和子)
第4章 解決論としての環境制御システム論の可能性―21世紀における水俣病問題の考察(堀田恭子)
第5章 環境制御システム論による過程分析の可能性―戦後日本の河川行政と環境制御システムの変容過程(角一典)
第6章 環境制御システムと軍事システム―米軍基地への環境規制から見た介入の深化の限界(朝井志歩)
第7章 正連動をともなう介入の深化と「第三のシステム」―騒音問題と再生可能エネルギー問題の分析にもとづいて(大門信也)
参考文献

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