【書評】ウィリアム・H・キルパトリック著『フレーベルの幼稚園の原理―批判的検討』

ウィリアム・H・キルパトリック著ほか訳『フレーベルの幼稚園の原理―批判的検討』

(A5、184頁、2100円+税)

全私学新聞 令和2年9月13日 第2521(4)読書―新刊を紹介しますより

 著者は幼稚園教育の経験者の継続クラスや初歩クラスの学生たちと、フレーベルの批判的な研究を行ったとした上で、「本書は歴史的ではなく、批判的である。本書はフレーベルについてのすべての議論をひけらかすのではなく、むしろ様々に取り入れられて様々な実践に導いた幼稚園理論の争点それ自体に専ら限定している」と述べている。

 「本書の特別な目的は、第一に部外者―一般的な教育者―に、まさにフレーベルが幼稚園に推奨した学説が何であったかを明らかにすることであり、第二にそれらにどのような価値を付与するのかを最近の最善の理論に照らして、確認することである」としている。

 「第一章フレーベルの教育学説の基礎となっている原理」「第二章基礎となっている原理の検討」「第三章フレーベルの教育心理学」「第四章幼稚園の恩物と作業」「第五章幼稚園の教育課程の付加的原理」「第六章結び」という構成。

 著者はウィリアム・H・キルパトリック氏、監訳者は乙訓稔・実践女子大学名誉教授と別府愛・前武蔵野音楽大学教授、訳者は笹川啓一・埼玉東萌短期大学幼児保育学科専任講師、廣嶋龍太郎・明星大学教育学部教育学科准教授、今井康晴・東京未来大学こども心理学部こども心理学科こども保育・教育専攻専任講師、八木浩雄・武蔵野短期大学幼児教育学科准教授。

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