英語教育70年の変遷と世界が注目する国際戦略
高い英語力の育成に注力してきた台湾。本書はその背景をひもとき、英語力の秘密を探る。戦後台湾の英語教育の変遷を、膨大な英語教科書を分析し、社会背景、教育政策や教育課程と関連づけて描いた画期的な学際的研究。教科書から文学性と政治・社会性の二大特長を抽出し、豊かな人間性と思考力を育てながら英語運用力を育成する実相を明らかにしている。混迷する日本の英語教育に再生のヒントを提示する一冊。英語教育関係者はもちろん、台湾に関心を持つすべての人にお勧めしたい。
江利川春雄(和歌山大学名誉教授・日本英語教育史学会名誉会長)

タイトル | 戦後台湾の英語教育 |
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サブタイトル | 教科書にみる「文学性」と「政治・社会性」 |
刊行日 | 2025年5月15日 |
著者 | 平井清子 著 |
定価 | ¥7200(本体¥5500+税) |
ISBN | 978-4-7989-1940-9 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 416 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はしがき
序章 問題の所在と研究方法
第一部 英語教育のカリキュラムと教科書の変遷
第1章 台湾英語教育史の概要
第2章 高校英語「課程標準」「暫行綱要」「課程綱要」の変遷
第3章 高校英語教科書の題材内容調査と考察
第二部 教科書にみる英語教育の基柱―「文学性」と「政治・社会性」
第4章 英千里編『英氏高中英語』教科書研究―その意義と影響
第5章 高校英語教科書の分析と考察―「文学教材重視」の観点から
第6章 高校英語教科書の分析と考察―「政治・社会的題材重視」の観点から
第7章 台湾英語教科書の指導法とその活用
終章 台湾の英語教科書が示唆するもの
参考文献/参考資料/あとがき/事項索引/人名索引
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