高齢社会において、住まいは人びとの健康と尊厳を支える基盤である―。
本号では、「社会的健康と居住福祉政策」を特集し、WHOの動向や断熱住宅、地域コミュニティの意義を多角的に論じる。さらに、2024年に発生した能登半島地震を、住宅の安全性・居住環境・地域のつながりといった「居住福祉」の視点から捉えて分析し、仮設住宅や復興支援の課題に迫る。

シリーズ | 居住福祉研究 |
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タイトル | 居住福祉研究38 |
サブタイトル | 特集:社会的健康と居住福祉政策 |
刊行日 | 2025年6月30日 |
著者 | 日本居住福祉学会 |
定価 | 1100円(1000円+税) |
ISBN | 9784798919782 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 120 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
巻頭言 2 年間を持続可能な居住福祉学会の礎に 野口定久
■特集:社会的健康と居住福祉政策
開催趣旨
趣旨説明 社会的健康と居住福祉政策 大本圭野
報告1 WHO における「健康と居住」についての提言 阪東美智子
報告2 私が「一部屋断熱」運動をするワケ 上原裕之
報告3 健康を叶える住宅づくり 長井克之
報告4 健康をつくるコミュニティ形成 川村岳人
全体討論 コミュニティと居住福祉
■一般論文
「居住福祉」から視た2024 年能登災害の復旧・復興の課題―仮設住宅を中心に― 岡本祥浩
■査読論文
若者層を対象とした〈一時宿泊〉支援の実践的意義―4 団体へのインタビュー調査の分析から― 岡部茜
■居住福祉の本棚
藤井満著『能登のムラは死なない』 神野武美
髙島一夫著『人権としての住まい、過去と現在』 佐藤和宏
関連書籍