新型コロナウイルスの脅威――グローバルな感染症対策はどこに向かうか?
今なお猛威をふるう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行によって、国際的な感染症対策のあり方は再考を迫られ、新たな境地に達している。新型コロナウイルスに対する各国の対処方法が国や地域ごとによって大きな差異が生じている一方、グローバルな感染症対策を主導すべきWHOは、その対応をめぐって各国からの批判の的とすらなっている。国際的な感染症に対するグローバル・ガバナンスをその歴史的経緯から丁寧に紐解き、今日にあるべきグローバルな感染症対策のあり方を提示した今必読の一冊!
タイトル | グローバル保健ガバナンス |
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刊行日 | 2020年8月30日 |
著者 | 城山英明編著 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1653-8 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 312 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 文/略語表
第 1 部 基本的枠組み
第1章 グローバル保健ガバナンスとは何か? (城山英明)
第2章 国際保健規則とグローバル保健ガバナンスの構造 (武見綾子)
第3章 UHC の国際的な伝播とグローバルヘルス外交 (勝間 靖)
―「すべての人に健康を」という潮流のなかでの規範の展開
第 2 部 国際レベルにおけるガバナンス
第4章 複合リスクとしてのエボラ出血熱とガバナンスの失敗 (松尾真紀子)
第5章 グローバル保健改革 (松尾真紀子・城山英明)
―G7 における議論と WHO・国連・世界銀行における対応
第6章 UHC 主流化に向けた国際動向と日本の取組み (江副 聡)
―国連総会 UHC ハイレベル会合を中心として
第3 部 国レベルにおける保健外交とガバナンスの課題
第7章 先進国の保健外交 (詫摩佳代 )
―フランスと WHO の連携を中心として
第8章 中国における保健ガバナンス改革と国際的展開 (土居健市)
補論
補論 1 新型コロナウイルス対応における安全保障的側面の顕在化とマネジメントの課題
―国際的動向 (武見綾子)
補論 2 新型コロナウイルス感染症への対応におけるガバナンス
―日本の場合 (城山英明)
参考文献/あとがき/資料:改正国際保健規則(IHR)の主要条項抜粋/執筆者紹介
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