人々にあまねく公正な社会を作り上げる教育のあり方とは何か?
多様な民族や文化的背景を有する人々によって構成されるアメリカ社会において、長年繰り広げられてきたマイノリティを包摂する社会的・教育的な試行錯誤は、他者に対する不寛容な風潮が世界中にはびこる現代でもなお重要な示唆に富んでいる。本書は、インクルージョンの契機となった障がい児教育をめぐって醸成された理念と、それを実際に結実させた法制度やカリキュラムについての丹念な分析を通して、アメリカ社会科の特質を紐解く。教育と社会の間にある相互のダイナミズムを克明に描き、教育を通じた社会的包摂のあり方を拓いた一冊!




