崩壊寸前、大学民主主義は存立の岐路に―。
戦前の軍国主義下で教授追放や発禁処分が相次ぎ、戦後は憲法と教育基本法により「学問の自由」と「大学の自治」が保障された。しかし冷戦下の政策転換、学生運動への弾圧、そして近年の学術会議任命拒否や国立大学法人法改正など、大学の民主主義は再び危機に晒されている。本書は、日本の大学における自由と自治という民主主義の基盤がいかに築かれ、いかに破壊されてきたのかを歴史的事実に基づいて検証し、民主主義の存立のために今何が問われているのかを明らかにする。大学と社会の未来を見据えるための必読の書。

シリーズ | 東信堂ブックレット8 |
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タイトル | 日本の大学における民主主義の確立とその破壊の歴史 |
刊行日 | 2025年09月30日 |
著者 | 山田宣夫 |
定価 | ¥1100(本体¥1000+税) |
ISBN | 978-4-7989-1908-9 |
Cコード | 1330 |
ページ数 | 56 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
目次
まえがき
凡 例
第1章 これからの時代における大学の理念・目的
第2章 日本の大学における「学問の自由」・「大学の自治」の確立とその破壊の歴史
第1節 戦前の動向
第2節 戦後民主主義の発達に伴う「学問の自由」・「大学の自治」の確立とその破壊の歴史的諸相
第3節 国立大学法人法の「改正」
第3章 日本学術会議会員候補者の任命拒否及び同会議の法人化案について
参考文献一覧
あとがき
事項索引/人名索引
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