タイトル 異文化接触時評
サブタイトル 敗戦と「日本語放棄」の覚悟
刊行日 2025年7月31日
著者 大谷泰照
定価 ¥2200(本体¥2000+税)
ISBN 978-4-7989-1984-3
Cコード 3037
ページ数 152
判型 A5
製本 並製

日本の異言語教育、その未来を問う‼

戦前・戦中・戦後を駆け抜けた著者が、自身の体験と英語教育研究の歩みを通じ、日本人が歴史の転換点で外国語や外来文化とどう向き合ってきたのかを問い直す時評集。文科省の拙速な入試改革が招いた混乱、戦後に繰り返し現れる英語アレルギーや日本語軽視の数学教育、さらには「日本語放棄」論争まで、我が国に根深く横たわる言語政策の迷走を鋭く描き出す。過去の教訓を軽んじた末に繰り返される混迷の姿に浮かぶのは、「人は歴史から決して学ばない」という皮肉な警句である―。

はじめに
時評Ⅰ 異文化接触と「ハッピー・スレイヴ症候群」からの覚醒
1.「人生25年」
2.ヒコネ回想
〈追記〉
3.座視するに忍びず
4.現代のゴダイヴァ夫人
〈追記〉
5.「過ちは人の常」
6.先生の日
7.55年目の Jack and Betty
8.JACET40年の自省
9.公務員の海外研修
〈追記〉
時評Ⅱ 「対外アレルギー」症状としての日本の近・現代史
1.「英語アレルギー」考
2.平成の廃仏毀釈―日本語軽視の数学教育を憂う
3.「グローバル化」を説く側の「グローバル化」
4.教育再生の「忘れ物」
5.敗戦と「日本語放棄」の覚悟―T氏へのお応え(Ⅰ)
6.「反英」から「親英」への豹変―T氏へのお応え(Ⅱ)
7.戦後世代の時代感覚―歴史の教訓に学ぶ
〈追記〉
8.この国の異言語教育のあり方を問い直す
おわりに

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