欧州共通庇護制度の進化・完成は可能か欧州庇護法形成を促進させる種としてのダブリン・システムを、EUの理解から始め、システムの歴史・仕組みの分析・問題点を剔出することにより、難民問題における「責任の分担」「負担の分担」そして「連帯(solidarity)」という理念の構築への途を探る、本格分析の書。
タイトル | 難民問題と『連帯』 |
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サブタイトル | EUのダブリン・システムと地域保護プログラム |
刊行日 | 2010年9月1日 |
著者 | 中坂恵美子著 |
定価 | ¥3080+税) |
ISBN | 978-4-7989-0013-1 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 208 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
凡 例 EU/ECに関する基礎的な予備知識
第1章 EU/ECにおける人の自由移動の発展と欧州共通庇護政策の発展の概要
第1節 域内市場の確立と人の自由移動
第2節 欧州共通庇護政策の発展の概要
第3節 小 括
第2章 ダブリン・システムの内容と実績
第1節 ダブリン・システムの背景
第2節 ダブリン規則の構成と内容
第3節 ユーロダックの概要
第4節 前身のダブリン条約との相違点
第5節 ダブリン規則の実績―委員会の2007年報告書及び附属文書
第3章 ダブリン・システムの争点
第1節 ダブリン・システムは機能したのか
第2節 庇護申請者の権利という観点からの考察
第3節 庇護国決定の基準
第4節 特定の国(EUの外囲国境を形成する国)への負担
第5節 各構成国における庇護法及び実施の違い
第6節 庇護法の調和の進展
第7節 小 括
第4章 対外的側面
第1節 域外審査構想から地域保護プログラムへ
第2節 第三国定住
第3節 小 括
補 章 市民社会のネットワーク形成
1 NGOネットワーク
2 研究者ネットワーク
おわりに
索 引
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