住民主体の「復興」についての先駆的研究!
災害大国と揶揄されることもあるわが国において、これまでの凄惨な被災事例から迅速な「復興」のために何が必要かを学ぶことは、遺されたわれわれに向けられた重要な責務であろう。本書は、災害発生後の様々な復興課題への対応のために登場した複数の自発的組織―緊急コミュニティ組織―に着目し、3.11東日本大震災後の岩手・宮城の6地域で実施された綿密な経年調査をもとに、緊急コミュニティ組織の分業構造が課題対応に柔軟に機能していたことを明らかにする。今後の大規模災害を考える上でも重大な知見を与える、喫緊の社会的要請に応えた労作。




