度重なる戦争の惨禍を前に、人道の原点を問う。国際人道法の父ピクテが、法と人間の尊厳、平和と正義を説く不朽の基本書。
ルールなき戦争の時代に読み返す「国際人道法の父」の渾身の書。
度重なる戦争の惨禍を経て築き上げた人類の叡智の結晶「国際人道法」。文明諸国の普遍的規範と見なされてきたこの「法」は今、各地の戦争で公然と踏みにじられ、無数の人々に言語に絶する苦痛を強いている。こうした無法による悲劇を国際人道法は抑止できるのか。第2次世界大戦後、一連のジュネーヴ諸条約改正の中枢を担い、国際人道法の命名者でもあるジャン・ピクテによる本書は、時代と状況を超えて人間の保護を訴える警世の書であり、国際人道法の基本的解説書といえる。
| タイトル | [新版]国際人道法の発展と諸原則 |
|---|---|
| 刊行日 | 2025年12月2日 |
| 著者 | ジャン・ピクテ(原著)、井上忠男(翻訳) |
| 定価 | 税込2200円(本体2000円+税) |
| ISBN | 978-4-7989-1988-1 |
| Cコード | 0031 |
| ページ数 | 168 |
| 判型 | 四六 |
| 製本 | 並製 |
訳者はしがき/日本語版に寄せて
序 論
第Ⅰ章 人道思想の発展と各時代の国家の慣行
1.古代 2.中世 3.近代 4.赤十字の創設
第Ⅱ章 人道諸条約の発展とその適用
1.戦地にある軍隊の傷者の保護に関するジュネーヴ諸約 2.海戦条約
3.捕虜条約 4.恣意的な扱いからの文民の保護(文民条約) 5.国内紛争 6.戦争法
第Ⅲ章 国際人道法の諸原則
1.前文 2.基本的原則 3.共通原則
4.紛争犠牲者に特有な原則(ジュネーヴ法) 6.戦争法に特有の原則(ハーグ法)
第Ⅳ章 国際人道法の性格
1.法と戦争 2.法と国家 3.法と個人
解 題
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