加速化する自国中心主義――安保理改革への展望は開けるか?
元国連事務次長、明石康氏の「刊行によせて」緊急収録。
「研究者による国連研究はわが国でも少なくないが、国連で大使とか政務担当の国際公務員を務めた人たちが多数を占める研究書が、このたび出版される運びになったことを心から喜びたい。・・・この優れた著作が、近年経済力が低下し内向き平和主義にさいなまれている観のあるこの国の論壇によって、真剣な検討の対象となり、ひいては国連改革に関する関心を盛り上げ、それに新しい息吹を注入することになれば本当に嬉しいと考えている。」(本書「刊行によせて」より抜粋)
敗戦国日本の躍進、多くの独立国家誕生、米ソ冷戦とその崩壊後、現在多極化から米中対立へ国連発足以来75年間で世界の勢力構造は変容した。他方、国連安保理の構造改革は進んでいない。わが国は安保理改革として常任理事国入りを目指したが、成果はない。この間、自国の国益を優先する国際潮流が強まり、多国間主義は厳しい挑戦に晒されている。研究者のみならず、国連大使経験者や国連本部職員として第一線での実務経験者も多く執筆陣に迎え、これまでの安保理改革の実態を明らかにし、実現可能な改革を探る労作。




