労働者のために創られた特異な教育空間――労働学校を通じた人の生の様ざま
教育・学習の形態や年代の多様化が進む今日、教育と労働との結び付きはもはやシームレスなものとなりつつある。政府主体で「社会人の学び直し」の政策が進められてきたが、主に職業能力の向上を目指されたものであり、新たな深い学びの機会とは言い難い現状にある。労働学校という特異な学校に目を向ける本書は、綿密な一次史資料を用いた歴史研究および実際に労働学校で学んだ当時の学生たちへのオーラルヒストリー研究といった多領域の視野から、この教育空間へと深く切り込む。これまで労働/教育双方の研究から見逃されてきた新たな学術的境地を切り拓いた挑戦的研究!




