タイトル 労働学校における生の充溢󠄀
サブタイトル 生涯教育の空間論序説
刊行日 2025年02月04日
著者 奥村旅人 著
定価 ¥4620(本体¥4200+税)
ISBN 978-4-7989-1939-3
Cコード 3037
ページ数 296
判型 A5
製本 並製

労働者のために創られた特異な教育空間――労働学校を通じた人の生の様ざま

教育・学習の形態や年代の多様化が進む今日、教育と労働との結び付きはもはやシームレスなものとなりつつある。政府主体で「社会人の学び直し」の政策が進められてきたが、主に職業能力の向上を目指されたものであり、新たな深い学びの機会とは言い難い現状にある。労働学校という特異な学校に目を向ける本書は、綿密な一次史資料を用いた歴史研究および実際に労働学校で学んだ当時の学生たちへのオーラルヒストリー研究といった多領域の視野から、この教育空間へと深く切り込む。これまで労働/教育双方の研究から見逃されてきた新たな学術的境地を切り拓いた挑戦的研究!

序 章 労働者の生と生涯教育の空間という主題
第1 章 教育及び空間概念の再考―分析概念の構築に向けて―
第2 章 労働者教育の全体像と現状
補 論 労働者教育活動の財政基盤
第3 章 「労働学校」の史的展開―特に京阪地域に焦点を当てて―
第4 章 京都労働学校の教育目的と教育内容―「教員」の視点から見た京都労働学校―
第5 章 京都労働学校における教育/学習の多層性―「学生」の視点から見た京都労働学校―
終 章 「自己の人間形成過程の占有」をめぐる考察
参考/引用文献・史資料・URL 一覧
付録1 翻刻資料/付録2 インタビュー記録
あとがき・謝辞

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